28
2008

銀行からの紹介によるおいしい物件3(実録)

翌日、私は会社を休み(やはり仮病)、朝からATMを駆け回って無担保ローンカードを数枚使って数百万円を一気に引き出しました。こんなに大金を持ったことは初めてだったので移動の時はすごく緊張しましたが、なんとか約束の時間までに契約、決済場所の銀行までたどり着くことができました。

現場に着くと、不動産屋と銀行の担当者など数名、あとは運悪く破産してしまった売主が既に集まっていました。破産の現場らしく、窓もない暗い陰気な部屋であったことを覚えています。

実は前の晩に、不動産業者と打ち合わせをした時、「相手は破産していて落ち込んでいるんだから、おいしい物件を手に入れたとはしゃいじゃダメだよ」とアドバイスされていました。あくまでも無表情で、事務的に相手の気に障らないように振舞えと。そうでないと本当に刺されるかもしれないよと脅されていたので、私は役者張りに青い顔をしていたと思います。