04
2021

【税務面】不動産投資、法人のお金を個人に移す方法

しかし、いくら最終的に法人の儲けが個人のものになると言っても、それは数十年後の話かもしれない。せっかく頑張って不動産投資をしているのに、すぐに経済的なメリットを享受できないというのも寂しいことですよね。お金のために不動産投資をやっているわけですので。そこでちょっと考え方を変えて、個人の収入を増やすのではなく、支出を減らすことで実質的な経済的メリットを受けるというのはいかがでしょうか

細かいことは税法や税務署の判断が関わってきてしまうのでややこしいのですが、ざっくりとした考え方をお話してみます。例えばあなたが個人で支払っている支出というのは多岐に渡っていると思います。大きいところでは自宅、クルマ、保険、携帯、食費、服飾費、水道光熱費などなど。この内、服飾費などはさすがに無理ですが、多くの個人的な支出はは不動産投資に関わりが”ないことはない”かと思います。

例えば保険。不動産を保有している法人から見るとあなたは社長で、唯一無二の存在です。あなたが怪我をしたり死んだりすると法人としては大変なことになります。そこであくまでも法人が行っている不動産業を円滑に安定的に進めるためにあなた個人を対象とした保険に入る必要があるのです。あることにしてください!そうするとあなた個人が今まで支払っていた保険が不要になりますよね。もしもあなた個人に何かあった時は、法人に保険金が入ってきますので。本当に万が一の時は、所得税はかかりますが、それを相続人が受け取ればよいだけの話です。

この仕組みが出来上がると、まずあなたが個人で支払っている保険料分を減らすことができます。普通の人なら保険料は毎月数万円支払っていると思いますが、それが単純に必要なくなると言うわけです。こうすることで法人から数万円の給与をもらっているのと同じ効果が得られるわけです。これは法人のお金を個人に移したのと同じことになります。

※ここでは考え方を説明しており、この方法を勧めているわけではありません。また実際に進める際には税理士等に相談して自己責任にて実施をお願いします。