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2021

不動産投資は「波」を意識すると良い

長く不動産投資を実践してきて思うことなのですが、不動産投資には「波」があるということです。これは長期間、複数物件を保有してみて、初めて気がつくことなのですが、どういうことかというと、例えば10部屋のアパートをA,B,C,D…Jと10棟持っていたとして、合計100部屋あるとします。これがもし入居率90%だったとした場合、Aが1部屋空き、Bが1部屋空き…という風に、空室がまんべんなく散らばっているわけではないということです。イメージとしては、Aが4部屋空き、Bが2部屋空き、C~Fまで各1部屋空き、G,H,I,Jは満室というような感じです。ここでAがピンチ!と思って頑張って募集活動をかけていき、ようやく満室になったと思ったら、今度はFあたりが4部屋空いてみたりします。

もちろん実際は空室率10%などないですが、空室やトラブルというものは、なぜかある程度集中するということです。しかもそれには波があり、この物件のトラブルを解決して安定化したと思ったら、今度はこっちの物件でトラブルが起きがちというような感じで、複数物件を俯瞰してみると、波というかバイオリズムというか、調子の良い時期にある物件と、調子が悪い時期にある物件とが代わる代わる発生しているように見えます。

当然、全物件が安定するという時期もあります。しかし、物件を多数保有していると、全物件が不安定という状態はありません。不動産投資は、保有数や規模が「波」を抑え、安定化するためのキーとなります。